プロポロスの歴史

紀元前数百年~

数千年前

古代エジプトの僧侶が使用ミイラの防腐剤の役目にプロポリスを使っていた。かのクレオパトラも病気と老化防止に愛用していたと考えられている。古代ギリシャ人が使用しだしプロポリスと命名する。古代ローマの兵士はプロポリスを保健薬として使用したとある。

 

 紀元前300年頃

 皮膚疾患、切り傷、感染症の治療薬として言及している。

 

 紀元前100年頃

 有名なラテン語バロンは、詩人ベルギリウス(ローマの詩人)と同様に、著書にプロポリスについて記している。

 

 西暦紀元初期

 ローマのプリニウス(博物誌37巻を著す)やギリシャの薬物学の大著がある医学者のディオスコリデスはその書物に、プロポリスは刺の摘出し、皮膚の腫れや神経の痛みを鎮め、治り難い病の治療薬として記している。

 

 2世紀頃

 有名なギリシャの医学者ガレノスは論文でプロポリスについて記している。

 

 11世紀頃

 著名なイランの哲学者アゼセンナは、傷の消毒、鎮静として記述している。

 

 12世紀頃

 グルジア(旧ソ連の一共和国)の医学書にも、多くの治療薬の調合として使用されていた。

 

 16世紀頃

 インカ族(スペインに征服されるまで南米ペルーを支配していたインディアン)は発熱性の感染症にプロポリスを使用していた。

 

17~18世紀頃

バイオリンの名器、ストラディバリウスにプロポリスを混ぜたニスが使われた。(保存と、共鳴機能向上のために使用したのか)

 

18~19世紀頃

フランスでは、主に切り傷の治療として利用されていた。南アフリカのボーア戦争(英国とボーア人との戦争)で傷の殺菌、及び治療に多く利用されていた。

 

1956年

ブラジル南東部にアフリカミツバチが導入され、セイヨウミツバチと交雑し、今日の「アフリカミツバチ」を形成。

 

1970年

西ドイツ(当時)、フランスなど西欧諸国に加えて、1970年頃からロシア、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリ、チェコスロバキアなどの東欧諸国のほか、中国などでも盛んに研究され始めた。

 

1972年

第一回国際プロポリス・シンボジウムがチェコスロバキアで開催される。

 

1980年

西ドイツ(当時)のハーブステン博士がプロポリスの主な作用はフラボノイドにあると発表。

 

1985年

第30回国際養蜂会議が名古屋で開催される。各国の研究者によるプロポリス治療薬例の発表がされ、プロポリスの存在が日本の養蜂家に広く認知される。

 

1991年 国立予防衛生研究所(現在は国立感染症研究所)松野哲也室長が第50回日本癌学会総会で、プロポリスの抗ガ作用の成分を発表。これを機に日本でも盛んにプロポリスの研究が行われるようになる。

参考文献:フランスのイヴ・ドナデュー博士の「自然療法におけるプロポリス」他ブラジル自社養蜂園採集・エルザプロポリス